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【アウトバックにて、エアーズロックなどの過酷な大自然を満喫】

アボリジニにとっては聖地であるウルル・カタジュタ国立公園には、「エアーズロック」や「オルガ岩群」がある。そして近郊にある「キングスキャニオン」も、それらに勝るとも劣らない雄大な景色がある。私たちは、それらにグレイハウンドのバスパスに含まれるツアーで訪れた。

・ウルルは、世界最大級の一枚岩であり「エアーズロック」の名で世界中に知られている。1985年に先住民族であるアボリジニに返還された。現在はオーストラリア政府が、アボリジニから土地を借りるかたちになっており入場料はアボリジニにも還元されている。また、1987年に世界遺産に指定された。
・カタジュタとは、「オルガ渓谷」と「風の谷」を含む36個の巨大な岩の群れ「オルガ岩群」のことだ。
・オーストラリアのグランドキャニオンと呼ばれる「キングスキャニオン」は、巨大な遺跡跡のような不思議な空間だ。60数年前にも巨大な崖の崩落があったらしく、今でも自然の侵食が続いている。

多くの旅行者が世界中から訪れることもあり、細かなところまでとてもよく整備されている。旅行者のために存在する2つのツーリストタウンもあり、その存在にすら驚かされる。

また、エアーズロックには2時間ほどで登ることもできる。とても急な登りで、足を踏み外した者などかなりの死傷者が出ているらしい。
また、私たちは登ってしまったのだが、土地の所有者であるアボリジニはそれらを心良く思っていない。

【登山準備】
・日焼け防止。
・飲み物(1リットル)。
・カメラ。
・丈夫な靴。
・危ないことだとの自覚。

写真のページはこちら。



美しいオルガ岩群としつこいハエ。(ウルル・カタジュタ国立公園)

いよいよオーストラリアのヘソと言われる大御所、エアーズロックに到着だ。
私たちは"グレイハウンド・オージー・エクスプローラー・パス"を購入した時に、このエアーズロックのツアーを含んだものをあらかじめ購入していたので、自動的にバスで現地まで連れてってもらえることになっている。

まずはアリススプリングスからバスでエアーズロック・リゾートへ。
バックパッカーやホテルなどは通常に比べ割高なので、悩みもせずにキャンプサイトへ直行。雨が降る心配もないし、自然たくさんの中でのキャンプは気持ち良さそうでいい。
私たち以外のキャンパーはほとんどが車で来ていて装備も万全というくらいに整っている。私たちの2人用10ドルテントが"ちょこん"という感じで小さくたたずんでいる・・・。

着いた当日はオルガ岩群を見に行く。エアーズロックから約30km離れた位置にある。やはりエアーズロック同様、巨大な岩で成り立っている。ここは威風堂々とそびえる36個の岩の集合体だ。
バスから降り、手前の大きな岩々の間を歩きまわる。生まれて初めてみる巨大な岩が2つそびえて見える。とても巨大で目におさめるのも苦労するくらいだ。大自然の作ったもの、まさにそんな感じのもので「ほほ〜。すごいね〜。」と2人でおばさん口調のまま歩く。

もちろん、岩群の赤く映える美しさは感動ものである。
けれど、そんな場合ではないのである。なぜかというと、ハエである。
かなり大量のハエが特に顔を狙い飛び込んでくる。目に鼻に口に耳にオアシスを見つけたのかよく分からないが、とにかく容赦なく近づいてくる。
「わー!だんだん赤く見えてきてきれいだねー。」
「・・・・ブゥ〜ン。」
「・・・・。」
といった感じである。
美しさどころでなく、ハエの声と目の前をぐるぐる回るうざったいハエで気持ちがいっぱいになってしまう。

いろいろな防御策を練り、ハエを手で払ったり、帽子をかぶってみたり、布をかぶってみたりしてみたりした。私は帽子をかぶった上にハンカチを泥棒風に口回りに巻いていたら、通りかかった白人夫婦に「ぷぷぷ!ははははぁぁ!」
と豪快に笑われてしまった。

それにしても、白人はハエの存在をそんなに気にしない。やはり日本人は清潔好きで神経が細かいのだろう。だけれど、ハエを気にしない白人の背中やリュックにはハエが本当に"びっしり"(たぶん50匹くらい)とまっているのだ!気にしないので追い払うことをしない、もしくは身体の磨きが足りていないからか、肉やバターを食べ過ぎてハエに好かれてしまうのかは定かではないが。

 


●荒涼とした大地に忽然現る一枚岩。(ウルル・カタジュタ国立公園)

オルガ岩群を見た後は、待ちに待ったエアーズロックを見に行く。まずは岩の回りをバスで一周する。思ったよりその姿は大きく、バスでゆっくり回るだけで時間は10分ほどかかる。歩いたら2、3時間掛かるようだ。それほどにその一枚岩は大きいのだ!

ちょうど夕日に合わせてぐるりと一周した。
徐々にではあるが、茶色に見えた岩は夕日に反射して赤く見えるようになる。それは本当に溜息が出てしまう色合いだ。しかも、特に運が良く明日は満月である。丸く静かにたたずむす黄色の月と赤く映える岩は絵葉書のようにきれいだ。

初めてエアーズロックを見たのは、来る途中のバスの中でだった。
その手前でエアーズロックそっくりな赤茶の巨石がある。みんな、たぶん勘違いしてしまうんだろう。私たちも間違った。遠めからだと大きさがよく分からないし、とにかく「きれいだな〜」と感じるものは全てエアーズロックだ思ってしまうんだろう。
でも、実物を見た瞬間は違かった。絵葉書などでその姿は目にしていたこともあるが、今までの誤解がきれいに解け去る。まさに、
「お!これがエアーズロックだな!」
と確信できた。

やはり世界遺産は違う??

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++ツアー++

国立公園にはアリススプリングスからたくさんのツアーが出ている。

他に車に同乗する人を探している人(ガソリン代をシェア)がいたりと訪れる方法は様々。

エアーズロックリゾートまで来てしまい、そこでツアーに参加することも簡単にできる。

夕陽を見るときなど、ツアーによってはワインやシャンパン、ディナーが提供されるなどする。好みによって、場合によって使い分けするのが良い。
私たちに場合はバスパスに含まれていたので選択はできなかったが、ワインとかは羨ましかった。持参すれば良いのだけれど。
















 

 

 




 

 

 

 

 




●恐怖と感動とアボリジニと。(ウルル・カタジュタ国立公園)

登山ゲート前にある看板に、こんなことが書かれている。
「エアーズロックには登らないで下さい。
もし万が一のことがあれば、あなたのお父さんやお母さんが悲しみます。
そんなリスクまで背負って登ろうとしないで下さい・・・」

それは、エアーズロック地域の伝統的所有権を持つアボリジニの言葉だ。
もちろん、観光客はそんなにこの言葉の意味を考えず(おそらく・・・。)にエアーズロックの頂上を目指す。もちろん、例外でなく私たちも・・・。

決してこれは登山ではない。山ではなく岩であるから当たり前だ。が、グループを"山"にしてしまいたくなるくらい高く急な斜面だ。
始めから急な斜面を登る。安全を考え、頂上近くの高さまで登るのに鎖が張られている。
オルガ岩群で悩まされたハエこそいないが、風が時々私たちを悩ますがごとく強く吹く。
余裕と思っていたこの登りも結構恐怖モノだった。下を見れば「ひゅるるる・・・」。そう、怖い。岩のくせにかなりの高さをもっているのだ。高所恐怖症の人が登ることはとても無理だと思う。私も決して鎖を離すものかと、ぎっちりと握り締めて上を目指す。もちろん下は見ないことにした。

鎖がなくなる辺りまで登ってしまえば、あとは楽だ。
ごく緩やかな斜面を登ったり下りたり、軽く歩いたりするだけだ。上の方まで登ってしまえば下を見てもさほど怖くはなく、むしろ感動を覚えるくらいだ。
高さがあるのにも関わらず、草が生えていたりするのもおもしろい。雨季の季節だとなぜかエビも見えたりするらしい。

帰りの下りも最初の登りに比べたら楽で、気持ち的にも快適だった。

登りは本当に怖かった・・・。回りの人たちが腰を低くもせずに楽勝に登っていく姿も目に入ったりもしたが、恥をしのんで、とかそういうのを感じる余裕もなく鎖をぎっちりつかんで登った。
登っている最中に看板にあったアボリジニの言葉が脳裏に戻ってきた。
登る前はそんなこと思いもしなかったのに勝手だが、登っていることをやや後悔する気持ちが出てきた。
登ることは観光客の勝手な達成心ではなかろうか?もちろん登ることじたいも頂上に着いた感動も素晴らしいものだ。だけれどこの岩は大きい。落ちて死んでもおかしくない。また、登らなくても回りを歩いたりするだけで充分にエアーズロックの美しさを堪能することができる。私たちは登山家ではないのだ。エアーズロックを見に来たのだから登らなくても充分なのだ・・・。
と、きつい登りの中で思ってしまった。

それに反して、頂上で見える風景はきれいで登ったことに満足感を覚えた!
恐怖心も感じられず、展望台に立っているかのように周りの大自然を見渡すことができる。
人間、勝手なものだ・・・。
アボリジニの言葉の最後はこうだった。
「登る前に、耳をすませて心で感じてみてください。
きっと、何が必要であるか分かるはずです・・・。」

●自然と共にキャンプ生活。(ウルル・カタジュタ国立公園)

ツアーだと通常1泊の予定だが、私たちはわざと2泊の滞在にした。
もっと自然を楽しむためだ。(むふふ)

キャンプしているエアーズロック・リゾートはとても快適だ。
キャンプ場には、きれいで設備の整ったキッチンがある。また、毎日掃除の欠かすことのないシャワーやトイレもある。キャンプサイトも芝生がひかれていて自然心たっぷりの良い場所なのだ。

本物のキャンパー(特に老人が多い)が多い中、かなりの変わり者がいた。
なんと、テントも張らずに芝生の上に直接寝ている。しかも2週間近くもここにいるらしい。仕事をしているのかもしれないが、本当にエアーズロックに惚れ込んでしまった人かもしれない。後でその当人を見たところ白髪の老人だった。ご老体なのに、さぞかしキャンプがお好きなのだろうか・・・?
また、同じようにベッドを直接芝生に並べ寝るグループも見た。
みんなそれぞれに自分の好きな方法でキャンプ生活を楽しんでいるようである。
まぁ、それだけオーストラリアは安全で過ごしやすい気候であるということだ。
・・・ということに落ち着いた。

また、ここではエアーズロックの雄大な姿を見ることもできる。
展望台なる場所へ足を伸ばせば、昼だろうが深夜だろうが早朝だろうがその姿を拝むことができる。
このリゾートからエアーズロックまでは、距離があり過ぎて歩いて行く事はできない。バスさえもツアーバスしか走っておらず30ドル以上かかってしまうので、私たちには現実的ではないのだ。

結構何度も目にしたエアーズロックだが、やはり見るたびに感動と喜びは忘れず心に舞い戻る。
自然のものに違いないのだが、周りにオーラを放つ姿はこの世のものとは思えないほど、冗談ではなく、美しいのだ。

●キングスキャニオンで朝日を拝む。

朝5時に起床。
旅を始めてから割と早起きにも慣れてきたが、やはり暗いうちに起きるのはきつい。
今日は朝日を山の上で見るために早い時間から出発だ。

エアーズロックでもツアー客が3組と少なかったが、ここは更に少なく2組だ。グレイハウンドのツアーは人気がないのだろうか?オフ・シーズンという要素が大きいのだろうか・・・?
とにかく、運転手兼ガイドを含めた5人で暗い中を登り始めた。

私たち以外の3人は、なぜかかなり早いスピードで急な斜面を上がっていく。若いのかな?
本当は、太陽が昇る時間に景色の良いポイントに登ろうとしていたのだ。

なんて言い訳をしている私は、エアーズロックで頂いた筋肉痛持ちである。しかも、エアーズロックで下りの最中に爪先に負担を掛け過ぎたために、親指の爪が死んでしまった。その両足親指の悲痛の叫びもある。そのせいで、3人と後ろのタカに待たれてしまうという最悪な結果となった。ブツブツと自分に対してなのか文句を言いながら、懸命に上を目指す。

頑張った甲斐があり、朝日の時間に間に合うように程よい高さの場所に辿り着いた。
周りは断崖絶壁である。落ちたらもちろんゲームオーバーだ。だが、遠めから見たらとても危険だが実際はそうでもなく、危険な場所は歩かない。

頑張った甲斐あり、きれいな朝日を見ることができた。
澄んだ空気の中で見る、はっきり登ってくるのが見える太陽の姿に「ほほほーーー」と納得感心の欠伸をもらす。


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++危険++

エアーズロック登坂はかなり急角度だ。訪れるまで「サンダルでもいいかな」と思っていたけれど靴は必須。あと季節によっては帽子も。

手袋は特に必要性を感じなかった。
飲料水は必須。

ちなみに、登坂証明書がリゾートの各売店で売っている。サインは一緒に登った人にしてもらう。

自然にできた崖に囲まれて。(キングスキャニオン)

身体を横たえ、顔だけ崖面に突き出す・・・。
ツアーのチラシでよく見た光景だ。
私たちもやってみた。気持ちが良い・・・。

赤茶のレンガのような姿形をした岩々が立ち並ぶ。
その中を静かにフラフラしていると、まるで太古の遺跡の中を歩いているかのようだ。
自然にできたものなのに、固まりのひとつひとつが丸く塔のようにそびえている。ここが遥か昔に建てられたヒンドゥー寺院だと言ってもそうかなぁと思えてしまうかもしれない。

エアーズロックとは岩質を異にするようだが、ここの土も赤茶色で乾燥している。鉄分を多く含む岩の表面が錆びて、そのような色になるらしい。
あちこち数十メートルにもなる切り取ったような崖面が続いていて、地層の模様がきれいだ。ガイドの話によると、この一帯の岩のひとつひとつは、簡単に指で細かい砂にすることができる。ここは昔は海であったらしい。

こういった自然の岩山を見る機会はあったし、これからたくさん見ることだろう。
それぞれに赴きも違うし、精神状態も違うだろうけど、こんな風に"その中に入り、前後左右に見えるその姿を楽しむ"というのは基本的に好きだ。
「ここはいつの時代?ここはどこ?」みたいな迷走状態に陥るのも楽しい。

内陸部にてハエ柱。(ノーザンテリトリー)

「椎名誠の本に”蚊柱”ってあったけれど・・・」
タカが呟いた。
「あぁ〜!もうっ!」
マユは雄大と思われる景色よりも、大量に執拗にまとわりつくハエを追い払おうと両手を振り回している。身体の周りにはハエ柱ができている。自分では分からないが、他人の姿を見ると良く分かる。人の周りをハエがぐるぐると動き回っているのだ。

ハエは人にまとわりつく。そして、人がハエを運んでいる。
まだ暗いうちに登り始めたキングスキャニオンには、当初はハエはいなかった。しかし、明るくなっからて登り始めた人たちが頂上部に到着した途端にハエが蔓延しだした。背中や周囲にたくさんのハエを背負って上ってきたのだ。

そんなわけで、エアーズロックをはじめとした中央オーストラリアのお店で最も売れている商品の1つはハエネットである。ただの網を6ドル、帽子付きの網を10ドルで売る。良い商売だ。

「ここも臭いね・・・」
マユが呟く。
マユがいるボトルショップには、多くのアボリジニがいた。アボリジニの全てではないが、強烈な体臭を撒き散らす者もいることは事実だ。体臭は、パプアやアフリカなどでも強烈であった。ノーザンテリトリーも、マユとタカにとってそれらの地域と優劣を付け難い印象の地域となった。
そして、アボリジニらはマユとタカと同じに4リットル入りのワインを買って去っていく。

ハエだけではないのだ・・・

●エアーズロックを離れる。

エアーズロックのある地域からアリススプリングスへ。
そして、マタランカ・ホームステッドを一気に目指す。バスは広大な砂漠を突き進み、左右の蟻塚や枯れそうな木々を視界の後ろに押し流していく。

赤かった大地も徐々に茶色になり、黄色のような色に変わっていく。

グレイハウンドのバスに乗るのも、残り少ない。オーストラリアの旅も徐々に終わりに近づいている。
何か、そういった感慨をもさらに強くする車窓を眺めながらバスは順調に進んだ。

そうしてマタランカ・ホームステッドのレセプションの前に降り立った。

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++アボリジニ++

とにかくアボリジニは、あちこちに座っている。

昼間から、、、公園に、木陰に、道端に、通りに。そう、どこにでもいるのだ。近くを通るとちょっと臭いので困る。・・・彼らのテリトリーに私たちが入り込んでいるのだろうが。